習い事をさせてみたいけど、何をやらせればいいかわからない。その気持ちよくわかります。今回は、元中学校体育教師に、「運動部において、県大会や関東大会、全国大会に出場している生徒が、小さいころにどんな習い事(スポーツ)をしていたか」聞いてもらいました。
小さい頃から習い事をしてきた子がほとんど!
中学生や高校生でスポーツにおいて結果を出している生徒のほとんどは、幼いころから何かしらの習い事(スポーツ)をしてきた生徒がほとんどです。もちろん、サッカーで全国大会に行った生徒が、小さいころから行ってきたスポーツが何か聞いてみると「サッカー」と答える生徒が多くいました。ただし、サッカーだけでなく、サッカー+〇〇という生徒も多数いました。
サッカー以外の競技においても、幼いころから同じ競技を続けている子ももちろんいました。しかし、住んでいる地域でなかなかやりたい(やらせたい)スポーツがないということもありますよね。中学1年生になって初めたスポーツで、中学3年生のころには県大会や関東大会、全国大会に出場したという生徒もいます。そんな生徒たちも、競技はちがっても、小さいころからなにかしらの習い事(スポーツ)をしていることが圧倒的に多かったです。
おすすめ1「水泳」
大きくなった時にスポーツにおいて活躍できる習い事(スポーツ)といえば、やはり水泳です。これは多くの指導者も小さいころに水泳を始めておくことを推奨しています。
理由の1つ目はやはり心肺機能の向上です。水泳を行うことで、心肺機能が向上し、持久力がつきます。中学生になり、どんなスポーツを始めるにしても、持久力はとても大切です。小さいころから水泳を行ってきた生徒と、何もしていなかった生徒の持久力の差は歴然としています。
理由の2つ目はバランスよく全身を鍛えられる点です。水泳は全身運動なので、身体の一部だけを偏って鍛えるということがないため、他の競技を始める時でも身体が反応しやすくなります。また、全身をバランスよく鍛えることにより、身体の軸が鍛えられます。他人と接触する競技においては、ぶつかったときに倒されにくくなりますし、軸がしっかりしているだけで、球を蹴ったり投げたりする時にも力を入れやすくなります。
理由の3つ目は肩甲骨の柔軟性の向上です。肩甲骨というのは、腕を回す時に動かす骨で、野球等のボールや物を投げるスポーツにおいてはとても重要な骨となります。肩甲骨が柔らかいと、ケガをしにくく、しなやかなボールを投げることができます。また、走る時にも肩甲骨の柔軟性はとても重要で、足を速くするためにも必要な要素となります。
おすすめ2「体操」
体操についても、多くの指導者が小さいころから初めておくことを推奨しています。
理由の1つ目は、柔軟性です。全てのスポーツにおいて、身体の柔軟性はとても重要な要素となります。身体の可動域が大きければ大きい程、できることは増えていきます。また、身体が柔らかいと、筋肉が張りづらかったり、血流が流れやすかったりと、疲労がたまりにくくなります。ケガが少ない選手の多くは身体がとても柔らかいことが多いです。
理由の2つ目は、バランス感覚です。バランス感覚が優れていると、軸が安定し、水泳でも述べたように他人と接触する競技においては、ぶつかったときに倒されにくくなりますし、軸がしっかりしているだけで、球を蹴ったり投げたりする時にも力を入れやすくなります。
おすすめ3「陸上競技」
理由の1つ目はなんといっても足の速さです。多くのスポーツにおいて、足の速さはとても重要になります。足は生まれつき速い子(身体の使い方が上手な子)もいますが、しっかりと身体の動かし方を理解することによって、速くすることができます。
理由の2つ目は身体の使い方を学ぶことです。陸上競技は道具を使用せずに自分と向き合うことにより、どのように身体を動かすのかを学ぶ場となります。膝を上げる高さや腕を振る角度等、自分で少しずつ意識しながら取り組むことになります。この経験が他のスポーツを行う際に、ボールを蹴る角度やラケットを振る角度等、どのようにすれば自分にとって良いのか考えながら取り組む意識をつけることができます。
まとめ
おすすめは水泳、体操、陸上競技でした。この3つは幼児や小学校低学年から入れるコースも多く用意されています。大きくなった時に子どものためになるように、習い事(スポーツ)を始める時にはぜひ参考にしてみてください。
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